どうも、You先生です。ここでは、英検1級を一発合格した私の体験を通してリーディングの全体像と解き方をシェアします
英検1級1次試験は筆記試験。
まずは英検1級に挑戦する英語強者でさえ怯ませる語彙問題が計25問出題されます。
はっきり言って、対策なしでは到底太刀打ちできないレベルの単語ばかりが並んでいますが、逆にしっかりと対策をしていれば合格に大きく近づくことができます。
というのも、1次試験のマーク箇所は全部で41問しかなく、また配点は均等であることから、得点の半分以上をこの語彙パートで稼げるからです。
なので、英検1級を受験するのなら、何はともあれ「語彙から始めよ」です。
英検1級の詳しい語彙レベルに関しては以下のブログもご覧ください。
さて、鬼のような語彙問題を25問終わらせると、ここからは読解パートです。
読解は以下のような構成です。
大問No. | 出題内容 | 語数(選択肢の英文含む) |
2 | 空所補充① | 約400語 |
空所補充② | 約400語 | |
3 | 内容一致① | 約700語 |
内容一致② | 約900語 | |
内容一致③ | 約1200語 |
文章としては5つ読まなければなりません。
ご覧の通り、段々と語数が増えていき、
最後の文章に至っては1,000語を超えます。
なんと総語数は3,500語超え!!
ちなみに、英検の問題は1ページがA4の大きさで、
そこに英文がビッシリと書かれています!
その情報いる?
意外にレイアウト大事なんですよ笑
目の疲労感や集中力の持続に影響しますから。
A4は割と大きな用紙なので、次の行に移る時は
目を大きく左右に移動させる必要があります。
これにより1行飛ばして読んでしまったり、
目の移動の間に一瞬集中力が途切れたりすることがあるので、
多少顔を紙面から離して読んだ方がいいかもしれません。
試験対策等で、問題用紙のレイアウトに触れる人はあまりいないので
私がここで触れておきます笑
さて、実戦的なお話です。
筆記試験の制限時間は、ライティングも含めて100分。
この間に、上記の通りかなり大量の英文を読み、
なおかつライティングもしなければならないのですが、
「一体どの程度の速さで読んだらいいの?」
「時間配分は?」
といった疑問が湧いてくると思います。
人によって様々ですが、私は以下の時間配分を提案します。
内訳 | 時間 |
リーディング語彙(大問1) | 10分 |
リーディング読解(大問2〜3) | 40分 |
ライティング(大問4) | 30分 |
見直し | 10分 |
リスニング準備 | 10分 |
え、見直しって10分も取るの?
それに最後の「リスニング準備」って何?
まあまあ焦らないで。
次の項で詳しく話すね。
実は、英検1級の筆記試験は、それほど時間がタイトな試験ではありません。
確かに読む量は多いですし、ライティングもあるので
つい焦ってしまう気持ちは分かりますが、
長文に出てくる英文の構造はそれほど複雑ではなく、
選択肢もいわゆるヒッカケ問題というのはないので
しっかりと準備して臨めば、確実に時間は余るはずです。
語彙をしっかり固めていけば、読むのはそれほど苦労しないはずです。
しかし、1問1問にこだわってしまうと制限時間が来てしまうので
基本的にはスピーディに解き進め、なんとか20分余らせましょう。
さて、そうして余らせた20分のうち10分でやることはズバリ
「見直し」です。
具体的には
を行います。
ここで最後に見直すのだ!と思っていれば、
読解を初めに解く時は1問1問にあまりこだわらず
スピード感を持って解き進めることができます。
この方が精神的に余裕が生まれますし、オススメです。
余らせた20分のうち、10分で見直しが終わったら
残る10分は「リスニング準備」です。
実はリスニングの問題は筆記の問題と同じ冊子に収録されているので、
筆記の間にリスニングの問題を見ておくことができます。
「筆記中にリスニングは見ないでください!」みたいな注意はされないの?
大丈夫です。私も初めて受験したので少しヒヤヒヤしながらリスニング問題を先読みしていましたが、一番前の席で試験監督から丸見えの状態で何も注意されませんでしたよ。なので、ご安心ください。
英検のリスニング問題は1度しか放送されないので、
この「先読み」が非常に重要になります。
各設問の後にミュート時間があるので
うまく利用して次の問題を先読みできなくはないのですが、
選択肢の英文が長い場合は、間に合わないことがあります。
でも、この10分間を利用して先読みしておくと
長い選択肢でもじっくりと吟味でき、
なんなら放送されるリスニング内容の予測すらできます。
でも、リスニング問題もたくさんあるんでしょ?
先読みできても内容を覚えていられないわ。
もちろんそうです。私も問題を全て覚えておくことはできません。でも、先にじっくりと目を通しておくと、各設問前のミュート時間でサッと見直すだけで内容を思い出せます。
そうすると、放送内容にしっかりと集中できるので、より高得点につながりやすいのです。
以上が、英検1級筆記試験の全体像とその解き方になります。
この100分の筆記試験が終わると、休憩もなく直ちに約35分のリスニングが始まります。リスニングもかなりの集中力が要求されるので、やはり出来れば筆記は早めに終わらせてリセットする時間を用意したいものです。